結論から言うと、PER・PBRの「割安/割高」は業界ごとに基準が違うため、必ず“同じ業界の他社や過去”と比べて判断します。 全業界を同じ物差しで見ると誤解します。この記事は業界別の指標の目安を整理します。
なぜ業界別に見るのか
成長期待の高い業界(IT等)はPERが高くなりやすく、成熟・資産型の業界(銀行等)は低くなりやすい——これは業界の性質の違いであって、単純な割安・割高ではありません。だから「同業種内での比較」が基本です(指標の基礎は100時間で株式投資をマスター Vol.1)。
業界別・指標の一般的な目安
以下は傾向をつかむための一般的な目安であり、個別企業・時期で大きく変わります(将来を保証するものではありません)。
| 業界 | PERの傾向 | PBRの傾向 | 配当利回りの傾向 |
|---|---|---|---|
| 銀行・金融 | 低め | 低め(1倍割れも) | 高め |
| 総合商社 | 低〜中 | 中 | 高め |
| 情報通信・IT | 高め | 高め | 低め |
| 小売・サービス | 中〜高 | 中 | 低〜中 |
| 製薬・ヘルスケア | 中〜高 | 中〜高 | 中 |
| 自動車・機械 | 低〜中 | 中 | 中 |
| 不動産 | 中 | 中 | 中 |
| 電力・ガス(公益) | 中 | 低め | 中〜高 |
※あくまで一般的な傾向。実際の数値は各社の決算・株価で確認してください。
指標の基本の意味(おさらい)
- PER(株価収益率):株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安の目安
- PBR(株価純資産倍率):株価が純資産の何倍か。1倍が節目
- 配当利回り:株価に対する年間配当の割合
深掘りは配当利回りの正しい見方も参考にしてください。
使い方の3ステップ
- 気になる銘柄の業界を確認する
- 同業他社と指標を比べる(この記事の目安で当たりをつける)
- 過去の自社水準とも比べ、「なぜ高い/低いか」を考える
手を動かす
配当利回りから受取配当の試算は配当金シミュレーター、分散のチェックはポートフォリオ診断で。成長株の指標は成長株の株価指標(PSR・PEG・売上成長率)で詳しく解説します。
まとめ
株価指標は業界の物差しで、同業比較して読むのが鉄則。この目安表で当たりをつけ、必ず個別の最新データで確認しましょう。
※本記事は教育・情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。指標の目安は一般的傾向であり、将来を保証しません。