つみたて投資Lab
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100時間でマスター株式投資初心者連載

100時間で株式投資をマスター Vol.2

前回の Vol.1 では、株のしくみ、口座とNISA、代表的な株価指標、そしてファンダメンタル/テクニカル分析の入口を、ざっと見渡しました。

今回の Vol.2 のゴールは、もう一段だけ具体的です。「気になる会社を見つけ、その決算をざっくり読んで、買う候補にするかどうかを判断する」——この一連の流れを、自分の手でできるようになることを目指します。さっそく始めましょう。

Part1 銘柄探しは「身近」から始める

最初の一歩でつまずく人の多くは、「何を買えばいいか分からない」で立ち止まってしまいます。

ここでのコツは、いきなり全銘柄の中から探そうとしないこと。出発点は、もっと身近なところにあります。

毎日使っているアプリ、よく足を運ぶお店、お気に入りの製品をつくっている会社。実はそれらの多くが、上場企業です。

「自分が顧客として良いと感じるサービス」は、調べる動機が長続きしますし、ビジネスの中身も理解しやすいもの。まずは気になる会社を3〜5社、メモに書き出すところから始めてみましょう。それだけで、銘柄選びはぐっと前に進みます。

Part2 スクリーナーで候補を絞る

会社をいくつか書き出したら、次は「スクリーナー(銘柄検索ツール)」の出番です。これは証券会社が無料で提供している、条件を指定して全銘柄を絞り込むための道具です。

初心者がまず使いやすい条件は、次の4つです。

時価総額(会社の規模。大きいほど比較的安定)。PER(利益に対する割安さ)。PBR(資産に対する割安さ)。配当利回り(配当の手厚さ)。

たとえば「時価総額1,000億円以上・PER15倍以下・配当利回り3%以上」と指定してみます。すると候補がぐっと減り、ぐっと眺めやすくなります。

最初は条件をゆるめにして、表示された会社名をただ眺めるだけでも十分。それも立派な練習になります。

Part3 決算書を開いてみる

候補が決まったら、いよいよその会社の「決算」を見ていきます。決算とは、いわば会社の成績表です。証券会社のアプリや、会社の公式サイト(IR情報)から、誰でも見ることができます。

最初に開きたいのは「損益計算書(P/L)」。一見むずかしそうですが、初心者が追うべき数字は3つだけで大丈夫です。

売上高(会社が稼いだ総額)。営業利益(本業で稼いだ利益)。純利益(最終的に手元に残った利益)。

この3つが前年より増えていれば、それは「増収増益」。会社が好調であることを示すサインです。まずはここを確認しましょう。

Part4 財務の健全性を、1つの指標で見る

たとえ利益が出ていても、借金が多すぎる会社にはリスクがあります。そこで次にチェックしたいのが、財務の健全性です。

見るのは「貸借対照表(B/S)」の中の「自己資本比率」という指標。これは、会社の全資産のうち、返さなくてよい自分のお金(自己資本)がどれくらいの割合を占めるかを示すものです。

一般に、40%以上あれば財務は比較的安定しているとされます。逆に低すぎる会社は、不景気のときに弱い傾向があります。

細かい項目までは分からなくても問題ありません。この1つの比率を確認するだけで、「無理をしていない会社かどうか」のおおよその目安になります。

Part5 成長性と「割高・割安」を、一緒に見る

最後に、「これから伸びそうか」と「今の株価は高すぎないか」を、セットで考えます。この2つは、必ず合わせて見るのがポイントです。

売上と利益が数年にわたって右肩上がりなら、成長性は良好といえます。ただし注意したいのが、人気の成長株はPERが高くなりがちなこと。期待が先に織り込まれすぎている場合があるのです。

目安はこうです。利益成長が続いているのに、PERが同業他社より低めなら、割安の候補。逆に、成長は鈍いのにPERだけが高い場合は、要注意。

「成長」と「価格」のバランスで見る——これが、判断の大切なコツです。

Part6 仮の1社で、手順を実演してみる

ここまでの流れを、仮の会社で通してみましょう。

まず、身近なテーマからA社を発見します。スクリーナーで規模と指標を確認すると、時価総額は大きく、PERは業界平均並みでした。

次に損益計算書を開くと、売上・営業利益・純利益のいずれもが、数年にわたって増えています。自己資本比率は50%で、財務は健全と判断できます。

さらに、成長は続いているのにPERは割高ではない、と整理できました。ここまで確認して、はじめてA社を「買う候補リスト」に入れます。

大切なのは、1社だけに賭けず、複数を比べること。これは特定の銘柄を勧めるものではなく、あくまで「判断の手順」を身につけるための練習です。

Part7 まとめと、次の一歩

銘柄選びは、「身近 → スクリーナー → 決算 → 財務 → 成長と価格」の順に見ていけば、初心者でも筋道を立てて判断できます。

最初から完璧を目指す必要はありません。候補を眺めて、決算を開いてみる。その習慣をつけるだけで、十分なスタートです。

次回 Vol.3 では、「選んだ銘柄をどう組み合わせるか(分散・ポートフォリオ)と、買い時の考え方」を解説します。どうぞお楽しみに!

※本記事は教育・情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。投資の判断は、ご自身の責任でお願いいたします。

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※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。